ラブライブスピンオフ第12章
前回のラブライブ!→http://d.hatena.ne.jp/tw1-2/20170910
友歌です
ようやくメンバーも揃い、ラブライブに向けてGWで合宿をするところにピンチが…(滝汗)
もう、どうして操はこうトラブばかりをおこすの? もうやだー…(号泣)
でも今回ばかりはアイドル研究部全員が鬼となって、操に徹底的に勉強を教えるから! 覚悟しなさい!(仁王立ち)
第12章 〜運命のテスト〜
(ナレ:日高のり子)
昨日の友歌と百音が操に教えるテスト勉強が終わり、翌日。休み時間は友歌と百音が教えるなか、沙樹も加わり操に勉強を教える。
放課後の練習も終わった後、雪穂や亜里沙、茉莉奈たちも操に徹底的にテスト勉強を教えるのであった
※英語
茉莉奈「違う!そこはそうじゃないのよ!ここの単語はここにこう持ってきてこの文章にするのよ!」
亜里沙「あ、惜しい。そこの和訳はここをこうすればいいんだよ」
※現国、古典
雪穂「ああ!もう!ここはそうじゃなくこうなの!」
未唯「…あ、ここも間違っている…。ふう、教えるのも面倒くさくなってきた…」(欠伸)
※数学
ライカ「うーん。惜しいね。そこはこうやるんだ。このままだと本当に赤点になるぞ?」
※他
沙樹「さっき皆から聞いたけど…。ここまで物覚えが悪いのはすごいわね。呆れて物が言えないというより、赤点を取るに関して、あなたは天才だわ」
詠美「まったく。島さんの言うとおり。テストは明後日。このままじゃ補習は100%受けることになる。もういっそのこと、高堀さんだけを置いてって、みんなで合宿に行くことをあとで雪穂さんに言ってみる」
操「おい!それはあまりじゃねえか? 俺だって頑張っているんだよ? こんなバカな俺を教えてくれるみんなには感謝してる。でもこんなんじゃ体が持たねえよ!だったら放課後の練習の方がよっぽどマシだ!!」
沙樹「…それって本気で言っているの? 本気なら今の詠美さんの言った提案を雪穂さんに言うだけよ」
操「やってみやがれ!」
沙樹「…これで高堀さんは居残り確定ですね」
詠美「そうらしいわ。高堀さん、どうやら私はあなたを買い被っていたみたい。根性や熱意があるのは感じていた。でも熱くなりすぎると周りが見えない。それがあなたの欠点。もういいわ。これ以上教えても無駄な時間になるだけ。あとはあなたの好きにすればいい」
操「!!」
詠美「行きましょう、島さん」
沙樹「はい」
操「……ちっきしょーーーーーーーーーーーーー!!!!」
※ ※ ※ ※
(部室にて)
沙樹「ただいま戻りました」
雪穂「あ、おつかれさま。どうだった?操ちゃんのほうは」
詠美「ダメですね。もうどうしようもありません。そこで提案があるのですが…。高堀さんだけ補習を受けさせ、GWの期間は私たちだけで合宿をする案を考えています」
沙樹「私も同じ意見です」
友歌「Σえ!?」
雪穂「Σちょちょちょちょっと待って!?それってひどくない?」
亜里沙「そうだよ。操だって頑張っているんだよ。それなのに操だけ置いてけぼりはダメだよ!」
ライカ「確かに。でもそれも一つの提案だと思う。本当に赤点を出したらそれは仕方ない。とりあえず私はもう少し様子を見るよ」
茉莉奈「沙樹と詠美の言うことも一理あるわ。でも皆で教えてきた時間が本当に無駄になるわね。さて…。ここは友歌さん、あなたの出番よ」
友歌「え?」
茉莉奈「え?じゃないわよ。あなたは操と一番仲の良い親友なんだから。あなたから言えばなんとかなるでしょ?」
友歌「そ、それってどういう意味ですか?」
茉莉奈「今言った通りよ。あなたと操、百音さんの三人はそれで一つなの。今までの練習を見てきたけど、あなたたち三人で息ピッタリなのよ。二人なら何とかしてくれる。私はそう信じている」
雪穂「友歌ちゃん!私からもお願い!もう友歌ちゃんと百音さんしか頼るしかないよ」
友歌「わ、わかりました。何とかしてみます。百音さん、行こう」
百音「はい」
沙樹「友歌さん」
友歌「はい?」
沙樹「今の高堀さんは異常に熱くなりすぎている。そこのところだけは注意しなさい」
友歌「…うん。ありがとう」
※ ※ ※ ※
友歌「…操。いる? 入るよ」
操「…なんだ、お前らか」
友歌「さっきみんなから話を聞いたんだけど…」
操「なんてよ? どーせ俺が熱くなりすぎて合宿は行かせないってことだろ」
友歌「う、うん…。確かにそう言っていたけど…。操、もう少し頑張ってみようよ」
百音「そうです。私たちも操さんに勉強を教えるのを頑張りますから」
操「いいよ、もう」
友歌「え?」
操「もういいってんだよ。今回は諦める。メンバーに選ばれなくてもいい」
百音「操さん…。それって本気で言っているんですか? 本当にその言葉は操さんの本音なんですか?」
操「おう」
友歌「……操」
操「なんだよ?」
\パシンッ/
操「…え?」
友歌「…操が…操がそんな弱音を言うなんて思わなかった…。私が知っている操はそんなこと言わない。いたずら好きでいつもトラブルばかり起こしている操だけど…。いつも私を勇気づけてくれた操じゃないっ!!」
操「……」
友歌「それに前に言っていたじゃない…。私と操、百音さんで絶対にラブライブに出るって…。あの言葉は嘘だったの?」
百音「友歌さん…」
友歌「ねえ、お願い…。私、もっと頑張るから…。操も頑張ってみようよ…」
操「…わかったよ。ユッキー、モッチー。ごめんよ。俺、イライラしすぎて気が動転していた」
友歌「操…」
百音「操さん…」
操「でもよ、ビンタはひどくね?」(笑)
友歌「ご、ごめん…。私も気が動転しちゃっていた…」
操「いや、いい気合の入ったいいビンタだった。よっしゃ!もう少し踏ん張るか!」
百音「はい!私も踏ん張って操さんに勉強を教えます!だから操さんは覚悟してくださいね?」
操「おうよ!」
※ ※ ※ ※
(教室のドアの隙間からのぞく沙樹と茉莉奈)
茉莉奈「三人の様子はどう?」
沙樹「不安だと思いましたが、友歌さんがうまくやってくれたようです」
茉莉奈「そう、それを聞いて安心したわ。でもテストが終わるまでまだ油断はできないわね。私たちもやりましょう」
沙樹「はい」
※ ※ ※ ※
ナレ(日高のり子)
(皆から勉強を教わる操。そしてそれぞれ勉強する皆。それぞれが思うなか、テストの日がやってきた。そして数日後)
(部室にて)
ライカ「さて。テストから数日たったけど、みんなの点数はどうかな? 私は数学はもちろん、他もいけたよ」
雪穂「私は…うーん。やっぱり英語がなぁ…。でも平均点よりは上だから。亜里沙は?」
亜里沙「亜里沙は現国がダメだったよー>< でも雪穂と同じ、平均点より上だったよ」
茉莉奈「私は英語は百点だったわよ。ほかも90点台ね」
詠美「私は90点いかなかったけど、80点台に抑えたわ。未唯も同じ」
未唯「…ぶい…」(Vサイン)
茉莉奈「なんでいつもぐうたらしてだらけているのに、そんなに成績がいいのよ。なんかコツでもあるのかしら?」
未唯「…秘密…」
茉莉奈「そういえばあのコたちが来てないわね」
\ガラ/
ライカ「噂をすればなんとやら」
雪穂「ねえ、友歌ちゃんたちはテストどうだったの?」
沙樹「私は英語と数学、現国が満点でした。ほかもまあまあです」
茉莉奈「なんか嫌味な言い方ね」
亜里沙「モッチーは?」
百音「私もいくつか満点をとれました」
茉莉奈 「え?」
亜里沙「ハラショー!モッチースゴーイ!」
雪穂「うん、本当に完璧すぎるね」(百音の体を見つつ)
茉莉奈「友歌さんは?」
友歌「数学は平均点より少し高く取れました。他も70、80点台でした」
茉莉奈「さて…。問題は操、あんたね。どうだったのよ?」
操「へへ…。なんとか平均点クリアしたぜ!どうだ!見ろ!」(※)
茉莉奈「アンタ…。平均点ギリギリやちょうどっていう点数ばかりじゃない。ホントにアンタはヒヤヒヤさせるわね」
ライカ「まあギリギリでもクリアはしてるからいいじゃないか。結果オーライってことさ」
茉莉奈「確かに。まあこれで大きな難題は一つクリアしたわね」
亜里沙「ハラショー!操!」
雪穂「うん。これでようやく合宿を迎えられる」
友歌「あ。ところでその合宿の場所ってどこにあるんですか?」
雪穂「あ、うん。場所はもう押さえているよ。知りたい?」
友歌「はい」
雪穂「場所はね…。当日まで秘密だよ♪」
友歌「えー…」
百音「どんなところなんでしょう。気になります」
操「合宿と言えば山か海。どちらかが定番なんだよな」
雪穂「どうでしょうー…。当日はすごくびっくりするよ。ね、亜里沙」
亜里沙「うん!すごい場所なんだよー!」
茉莉奈「私も去年行ったとき、すごくびっくりしたわ」
詠美「私も未唯も超びっくり」
未唯「…うん、でもまた行けるから…楽しみ…」
操「うおー!気になる―!早くGW来い―!」
茉莉奈「はい。合宿の件については明日話すからこれでおしまい。今日もビシバシ練習するから」
一同「はーい」
続く