ラブライブスピンオフ第9章
前回のラブライブ!→ http://d.hatena.ne.jp/tw1-2/20170701
友歌です。初めての練習は予想以上に厳しかった
確かにツラいけど私はここで諦めない。穂乃果さんみたくなるって決めたから。だから操と百音さんと一緒に頑張る!
でも沙樹さんの様子がおかしい。ライカさんを見て…ええ!?
ど、どうなるの!?
第九章 〜交錯〜
\パン!/
一同「Σ!?」(沙樹がライカへいきなり頬を叩く音に驚く一同
ライカ「…え?」
雪穂「Σちょっと!?咲樹さん?いきなりなにをするの?」
亜里沙「…え?え?」
沙樹「…そんな簡単な言葉で済ませるなんて…。いかにもあなたらしいね」
ライカ「やっぱり怒っていたのか。いや、そうなるのは当然だよな」
沙樹「…どうしていきなりいなくなったの。ぜひとも聞きたいわ」
ライカ「えーと…。まずどこから話そうか。あ、三年前のことを覚えている? あんたと私でスクールアイドルを目指そうってこと」
沙樹「ええ、今でもはっきりと覚えている」
ライカ「あの日の練習後、家に帰ったらなんかスカウトの人が来てた」
沙樹「…え?」
ライカ「なんか、あのA-RIZEをマネージメントしたプロダクションだったんだ。父さんや母さんといろいろ相談して悩んだ。でもこのチャンスをものにしないとダメだと考えた。私の出した答えは…もう聞くまでないだろ?
私はそこに入ってアメリカに留学していろいろ勉強したわけ」
沙樹「…私に相談もせずに?」
ライカ「あの時は沙樹には本当に悪かったと思っている。今もそう。でもあのときのチャンスは逃したら今の私はないってことを」
沙樹「だから『私たちの夢』じゃなく『自分の夢』を叶えたってこと?」
ライカ「ぶっちゃけるとそんな感じ」
沙樹「……」
雪穂「ま、まあ二人とも落ち着いて。今はまだ練習中なんだから」
茉莉奈「そうね。二人に何があったかは知らないけど…。ライカさん、今は昔話や口げんかをしている場合じゃないことを分かっているよね? 今はラブライブにむけての練習しているの。ライカさんも先輩としての見本を一年生に見せて。
あと沙樹、知り合いでもいきなりビンタするのはスクールアイドル…いえ、人間として最低の行為ね。今日はもういいわ。帰りなさい。今後の措置は私たちが考えるから」
沙樹「…はい。わかりました」(屋上から出ていく)
ライカ「ん、あぁ。平気。ビンタされるのは当然のことだから。アイツの言っていたことも正しいからな」
雪穂「ライカ。あなたも今日はは帰った方がいいよ。なんか空気が悪いみたいだし…」
ライカ「そうするよ。明日顔出せたらそうするわ。じゃな」
※ ※ ※ ※
操「…な、なんだったんだ、いったい。いきなりすぎて訳がわからなかったぜ」
百音「わ、私もです。友歌さん、沙樹さんと何を話していたんですか?」
友歌「え?あ、うん…。沙樹さんの昔のことを聞いていただけだよ」
操「そうか。でもあのクールな島があんなことするなんてな。俺もビックリしたよ」
百音「はい、私も驚きました…」
茉莉奈「はいはい!もう今日は終わり。明日も明後日もこういう練習するから。とにかく今日は体をやすませること。これもスクールアイドルとしての立派な仕事だから。じゃあ解散!」
一年「は、はい!」
茉莉奈「はぁ。しかし沙樹があんなことするとは思わなかったわ。とりあえず…(しばらく考える) 友歌さん、しばらく私とペアを組みなさい」
友歌「は、はい…」
(翌日の放課後、練習にて)
茉莉奈「集まったわね。それじゃ練習スタート」
(そして練習終了)
友歌「…はぁ…はぁ…。ふぅ…ふぅ…。」
茉莉奈「大丈夫? まあまだそんなに日がたってしかたってないからね。でもこれからもっと厳しくなるわよ?」
友歌「だ、大丈夫です…」
茉莉奈「そう?それじゃもう少しペースをあげる?」
友歌「お願いします!」
茉莉奈「…本当に大丈夫なの? よくよく考えたら今のアンタは無理しているみたい。今のままじゃスクールアイドルはおろか、体を壊すだけよ。もし大丈夫だとしてもこのまま足を引っ張るだけ。みんなに置いて行かれるのは明白」
友歌「……」
茉莉奈「でも逆に考えればアンタはまだこの先伸びる可能性があるってこと。例えるならアンタはスポンジ。スポンジは水を吸収する。つまり体力や技術、メンタルとか吸収していけばどんどん膨らむ。これはアンタだけじゃない。操や百音さん、他の一年も同じことよ」
友歌「…じゃ、じゃあ…」
茉莉奈「ムリせずマイペースでもいいから練習を続ければ今の私に追いつくことってことよ。いえ、良くても私の足元ぐらいね」
友歌「(笑)」
操「なんだなんだ?練習の話か?マリリンさんが教えてくれるなら俺もやるぜ?」
茉莉奈「だからアンタはマリリン言うな!」
百音「なら私もお願いします!」
茉莉奈「なんかいい感じになってきたわね。それにいい顔してるじゃない。それじゃこのあたしがもっと鍛えてあげるわ!覚悟しなさい!」
ともみさもね「はい!!」