ラブライブスピンオフSS 第7章
前回のラブライブ!→ http://d.hatena.ne.jp/tw1-2/20170514
雪穂です
全体練習でまさか茉莉奈ちゃん、操ちゃん、咲樹さんの三人が持久走で勝負するなんて…まさかそうなるとは思わなかったよ
勝負は沙樹さんの勝ち。これで無事に終わるといいんだけど…
まさか…。今回も一波乱とかないよね?(汗)
あー、心配だー…
第7章 〜ペア〜
(全体練習の翌日、友歌たちの教室)
生徒A「おはよー」
生徒B「あ、おはよー」
生徒C「ねぇねぇ、宿題やってきた?私、忘れてきちゃった。お願い、写させて!><」
生徒A「なら今日の放課後、なにかおごってね」
C「えー!?鬼ー><」
友歌(昨日はいろいろあってあまり眠れなかったけど…。操や茉莉奈さん、昨日の件を引きずっていなければいいんだけど…)
百音「友歌さん、おはようございます」
友歌「あ、百音さん。おはよう」
百音「? 友歌さん、目の下にクマができていますけど…眠れなかったんですか?」
友歌「うん。昨日の事が気になって眠れなかった…」
百音「実は私もです。眠れたのが明け方だったので…。もう眠くて眠くて…。ふわぁ…(あくび)」
友歌「そっか。そういえば操がまだ来てないけど…。やっぱり気にしてるのかな…」
百音「もうすぐHRが始まってしまいます…」
(ドドドドドド…→ガラっ!)
操「オーッス!いやー、もう少しで遅刻するところだったぜ。危ねぇ危ねぇ」
友歌「操!?」
百音「操さん!」
操「ん?なんだよ。ユッキー、モッチー。豆鉄砲くらったみたいな顔して」
友歌「え?いえ、その…。昨日の事を引きずっていたって考えちゃって…」
操「え?あぁ、そのことか。確かに昨日は悔しかったけど、寝たらパッと忘れちまったぜ。まあその分、遅刻するぎりぎりまで爆睡したけどな(笑)」
百音「いかにも操さんらしいですね(笑)」
友歌「うん、いつもの操だね(笑)。」
操「おいおい。褒め言葉にもなってねえぞ(笑)」
友歌「ごめんごめん。あ、先生来たよ。今日もがんばろう」
(時間はすぎて放課後)
操「さぁ!部活だ!!張り切っていくぜ!」
友歌「はいはい。はぁ、なんで操っていつもそんなハイテンションなの?なんか方法でもあるの?」
操「そんなの簡単だぜ」
百音「どんな方法ですか?」
操「寝て食って遊ぶ!!」
友歌「…それだけ?」
操「おうよ!」
百音「『よく学び、よく遊べ』という言葉があるのですが…勉強はしないのですか?」
操「そんな言葉は俺の辞書の中にはない!!」(ドヤ顔)
友歌「へぇ。そうなんだ。でも宿題やテストの時期が来たらどうするの?」
操「お前らにお願いする!!」(フンスしてドヤ顔)
友歌「そう言うと思った」
百音「お願いしても、私たちは教えるとはかぎりませんからね」(笑顔)
操「そこをなんとかお願いします。ユッキー様ぁ、モッチー様ぁ…」
沙樹「部室の前で何をはしゃいでいるの?」
友歌「あ、沙樹さん。ご、ごめんなさい…」
沙樹「別に謝らなくてもいいわよ、友歌さん。私は気にしてないから」
友歌「うん…(な、なにか話題を考えないと…)」
沙樹「あ、そうそう。友歌さん」
友歌「Σひゃい!?」
咲樹「説明会の時にどうして私がこの部に入ったのか気になっていたわよね?」
友歌「は、はい…。」
百音「私も気になっていました」
操「俺も気になっていたぜ。昨日の勝負は澄ました顔で勝ったよな?勝負だから文句は言わねぇが…やっぱり腑に落ちねえ。お前、中学の時は陸上部だったんじゃないか?」
沙樹「違うわ。中学の時、確かに陸上部やプロのアスリートからはスカウトはあったけど…その時の私はやりたい事あったから私は断ったの」
友歌「それって…?」
沙樹「それは…。いえ、後で話すわ」
操「なんだよ。もったいぶるなよ」
友歌「操。沙樹さんがそういうならあとで話を聞こうよ」
操「うん…。まあユッキーがそう言うんなら…」
百音「ささ、はやく部室に入りましょう」
(部室へ入る一同)
一同「こんにちわー」
右側がサイドポニーの女子A「あ、誰か来たようね」
左側がサイドポニーの女子B「…うん…」
友歌「あれ?雪穂さんと亜里沙さんかな?」
A「違うわ。あれ?あなたたちは一年生?」
友歌「はい」
詠美「じゃあ自己紹介がいるわね。私は水之江詠美(みずのええいみ)」
未唯「……水之江未唯(みずのえみい)……。よろしく…」(力が抜けきってダラダラした感じの声)
友歌「あ、茉莉奈さんが昨日、二人の名前を言っていました。私は上井友歌です」
百音「津久田百音です」
操「高堀操だぜ!」
沙樹「島沙樹です」
詠美「よろしく。あ、私たちはこう見えて双子なの」
操「おー。そういえばすごく似てるぜ」
百音「ええと、右側にサイドポニーをしているこちらが詠美さん、左側が未唯さんなんですね」
未唯(こくこくとうなずく)
操「なるほど。髪型が違うと見分けがつく」
詠美「まあ小さいときから両親や身内も見分けがつかないって言っていたから、今みたいな髪型にしているの」
未唯「…この髪型、とても好き…」
友歌「とてもお似合いです」
未唯「…ありがと…」(照笑)
詠美「あ、そうそう。あなたたち、今校内でちょっとした噂になっているわよ?」
友歌「? なぜです?」
詠美「昨日の体育テストよ。そこの島さんと高堀さんが茉莉奈と勝負したでしょ? その話題が盛り上がってるみたい」
沙樹「いえ、たまたま運がよかっただけです」
操「何言ってんだよ、お前。スゲー余裕だったじゃねーか」
沙樹「あなたに対してはね。でも茉莉奈さんはすごかった。最後は本気を出していなかったら負けていたかも」
操「その言い方がマジにむかつくな」
百音「でも操さん。お互いに恨みっこなしでしたよね?」
操「うごご…。た、確かにそうだけどよ…」
百音「では次の練習とかに勝てばいいんです。私も友歌さんも協力します」
友歌「そうだよ。まだチャンスはあるよ。がんばろうよ」
詠美「なんかまるで友情ノーチェンジみたい」(笑)
※友情ノーチェンジ→https://youtu.be/DbdPXYhvR_o
(十分後)
\ガラ/(部室のドアを開ける)
茉莉奈「おつかれさまー。みんな来てる?」
百音「雪穂さんと亜里抄さんがまだ…」
茉莉奈「あ、二人は今日日直。いろいろあるから少し遅れるわ」
詠美「そうなんだ。あ、茉莉奈。昨日の話、聞いたわよ」
茉莉奈「それで?」
詠美「あれ?負けたって聞いたから、エースのプライドが傷つけられて落ち込んでると思ったのに」
茉莉奈「誰が落ち込んでいるですって?確かに負けたけど、そうそうとエースの座なんて渡さないわよ。少なくても私が卒業するまではね」
詠美「ふーん…。ま、いいけど」
茉莉奈「それよりみんなは練習の準備できたの?昨日はまだまだ序の口。今日から本番、ビシバシいくから」
一年生「はい!」
茉莉奈「いい返事ね。それでこそ鍛えがいがあるってもんよ」
詠美「相変わらずね」
茉莉奈「うるさい。あんたたちも上級生らしくシャキッとしなさい」
(三十分後、グランドに集まる一同)
茉莉奈「全員そろった?じゃあまずラジオ体操。そのあと二人でペアになって練習。一年生のペアはこっちで決めたからそれに従うこと」
(ラジオ体操終了)
茉莉奈「じゃあ今日から本格的な練習していくわよ!今から配るプリントに練習メニューが書いてあるから各自、目を通すように」
・柔軟&ストレッチ
・腹筋 20×3セット
・腕立て 20×3セット
・背筋 20×3セット
※上記はこれを元にしています→https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14134028139
操「Σ何じゃこりゃああ!!??」
茉莉奈「何って、練習メニューに決まっているじゃない」
操「笑えねえよ?多くねえか?」
茉莉奈「文句ある? これはね、μ'&の時から引き継いでる練習メニューなの。嫌ならやめなさい」
操「い、いや!ここで尻尾蒔いたら女が廃る!止めてたまるか!なあ、ユッキー、モッチー」
百音「はい」
友歌「うん、絶対にやりとげる!」
茉莉奈「いい返事ね。じゃあ各ペアに分かれて練習よ。名前を呼ばれた一年生はお互い無理せずに練習すること。まずは…(リストを見る)津久田さんと操」
操「へ?」
百音「は、はい」
茉莉奈「次は…。友歌さんと島さん」
沙樹「はい」
友歌「Σはわっ!?え、え?は、はい??」
茉莉奈「次は…(リストに書かれた名前を呼んでいく)…はい、以上。詠美と未唯はいつも通り」
詠美「OKよ」
未唯「…はーい…」(気だるそうでやる気のない声)
茉莉奈「えーい、ちゃんとしなさい!」(未唯の頭を軽くチョップ)
友歌「ちょ、ちょっと待ってください。茉莉奈さん」
茉莉奈「何?」
友歌「い、いえ、その…。ペアについてのことなんですが…。なんで私が沙樹さんとなんですか?」
百音「そうです。昨日の体育テストではお互いの成績を基準にして決めるのではなかったのですか?」
茉莉奈「そのこと?ああ、それについては私と雪穂さん、亜里沙さんであなたたち一年の体力テストの成績とかをよく見て考えて話し合った結果だけのことよ。」
操「なら体力的とかいろいろ考えて、ペア組むのは俺と島だろ?いや、こいつと組んでやるのは嫌とは言ってないけどよ」
茉莉奈「なら問題ないじゃない。」
友歌「で、でも…」
茉莉奈「でも…何? 不服とか文句とかあるの?いやならここから出て行きなさい。止めはしないから」
友歌「い、いえ。やめるつもりはありません」
茉莉奈「結構。はい、一年!さっさと始めなさい!」
友歌「…」
沙樹「よろしくね、友歌さん」
友歌「は、はい。よろしくお願いします」
沙樹「こちらこそ。さて、始めましょうか」